キャットウォークを自作するとき、寸法や幅や設置の位置は!?
うちの保護ねこ“純”(本名:純之介 じゅんのすけ)のためにキャットウォークを作ったときのことをまとめてみました。
キャットウォークをDIY(自作)するときの板の寸法や幅は、部屋の形や猫の動線を考えて設計することで決まります。

キャットウォークの幅は猫の大きさにもよりますが、20cm前後あれば大丈夫だと思います。
位置については、タンスや棚やカラーボックスなどをどう使うか、キャットタワーとの関係、壁にキャットウォークと同じ幅のステップ板を設置するなら下地の木材位置を確認して設置するなどいろいろな検討が必要になります。
キャットウォークとは!?
まず、キャットウォークとは何かというと、ここでは、ねこが通れるような高いところにある通路のことを言っています。

ねこは高いところが好きなので、ねこのキャットウォークを作って“純”の喜ぶ姿を見たいと思ったんです!
うちにはキャットタワーが3つありますが“純”はどのタワーでも一番上のハンモックにいることがとても多かったんです。
猫は完全室内飼いをする家が多くなっている!
4年前、保護ねこの保護と譲渡をしている団体の方から“純”を譲ってもらうときに「室内で飼っていただくようにお願いします」と言われました。


また、外ねこさんだと厳しい気候などの環境のため、5年以内に亡くなってしまうことが多いそうですが、室内で飼っている猫は10年以上生きられることも多いそうです。(“純”も長生きして欲しい!)
そんな理由からか、完全室内飼いをする家が増えているようです。
キャットウォークは欠かせません?!
完全室内飼いの場合キャットタワーだけでなく、キャットウォークは絶対!必要ではないかと思っています。

何故なら・・・
キャットウォークが猫に与える効果とは!?
外ねこさんは広い道や広場を思いっきり走ったりできますが、室内飼いのねこが走れるのはそんなに広くない?家の中に限られます。
そこでキャットタワーを設置して上下運動を取り入れることで運動量を増やしたのですが、キャットウォークを作ることによって、そこまで行くためと戻ってくることで上下運動を増やせるのと、キャットウォークを歩くことによる運動もできることになります。
運動をしないと太ってしまい、太るといろいろな病気になる確率が上がってしまうので、できる限り運動のできる環境を作りたいのです。
うちの“純”も一時5.8㎏まで太ってしまい、病院で「もう少し運動と食事で痩せさせてください」と言われ、キャットウォークを作るきっかけになりました。
食事も少し減らした結果、今は5.2㎏~5.3㎏で安定しています。
(本当は4㎏台が理想?)
また、運動以外にも、人間の手の届かないところで落ち着いて休めるので、ストレスにならない効果もあると思います。
うちの“純”もキャットウォークの上に置いたベッドでいつも休んでいます。

キャットウォークを利用する飼い主が増えている!
ネットでキャットウォークを検索するとすごい数の検索結果が出てきます。
また、インスタグラムやツイッターの猫好きさんの間でも、キャットウォークの話題は多くなってきている印象があります。
やはり、完全室内飼いが増えていることもあり、キャットウォークを設置している家は増えている傾向のようです。
キャットウォークをつくるときの注意点とは?!
うちでキャットウォークをつくったときに注意したことを書いておきます。
キャットウォークをつくるまえに一度読んでもらうと、失敗することなく上手に作れると思います。
ねこの動線をつくるのが大切な理由とは!?
ねこの動きを見ていると縦横無尽です。
人間はイスやテーブルやソファーや机やカウンターやベッドなどは、当然よけて歩きますが、ねこは走ったままジャンプして飛び乗ります。かと思えばあっという間に飛び降りて窓際で外を見ています。
キャットウォークを作るときもどこから登れるようにするか、壁に棚を作るのか、キャットタワーを置いて、そこから登れるようにするのか、タンスや棚やボックスなどを設置して登れるようにするのかなど部屋の状況を考えて、人間とは全く違う、ねこの動線を考えます。

また、ねこは上から降りてくるのが少し苦手です。
下りの動線をどのように取るのかもよく考えてから、ステップ棚や台やボックスを設置しましょう。
キャットウォークの材質や幅にもこだわりをもつのはなぜ?!
うちにはフローリングの床があるのですが、そこを走るときの“純”は曲がるときにつるつる滑って大変そうです。
爪を出しているで硬質な音がするのですが、フローリングのせいでまったく爪が効かず、滑っているようです。
つるつる滑るのは、ねこの足腰に負担がかかりあまりよくないので、キャットウォークの材質もこだわりを持って選んだほうがいいでしょう。
コストの関係などで材質が滑りやすいものになってしまった場合、フェルト地の滑らない敷物を張っておけば大丈夫です。

これはニトリで買ったのですが、21㎝程の幅ですが、切って調整したり、剥がして洗えるので汚れても安心です。
また、キャットウォークの幅は、ねこがUターンできるだけの幅があれば安心です。
飼っているねこさんの大きさにもよるので一概に言えませんが、20㎝~30cm程度の幅があれば十分ではないでしょうか。 うちの“純”は男の子なので大きい方だと思いますが、20㎝弱の幅のキャットウォークで大丈夫そうです。
キャットウォークを設置する位置で気を付けることは?!
キャットウォークを設置する位置はあまり高いところにしない方が良いです。
うちも2部屋目は天井がない?(屋根に沿った形の天井)だったので、かなり高いところにキャットウォークを作ることもできたのですが、“純”が吐いたり、粗相をしてしまった場合の掃除のことを考えて、イスに乗れば手が届く位置に設置することにしました。



できれば手が届く位置に作るのが良いと思います。

キャットウォークと照明の高さにも気を使って!
照明器具は蛍光灯を使っている家が多いと思いますが、人間にはわからないのですが蛍光灯は素早く点滅しているんだそうです。
ねこは動体視力が良いのでその点滅がわかるようです。
キャットウォークの上で休んでいるときに、その点滅が目に入ればゆっくりできないと思うので、できればキャットウォークよりも照明の位置が下になるようにしてあげましょう。
または、照明器具をLEDのものにするのも良いそうです。
キャットウォークをDIY(自作)したときの材料は!?
うちで“純”のためのキャットウォークを作った時の材料はホームセンターで買って作りました。
板はコストも考えてSPF材(ホワイトウッド)幅は18.4㎝、支える金具はアルミ製や銅製など大きさや壁、柱との色合いも考えて選びました。
キャットウォークをどうDIY(自作)するか?
キャットウォークを作成する部屋を眺めて、どこにどれくらいのキャットウォークを設置するかを考えました。
キャットタワーや机、棚、エアコン、カーテンレールなどの位置や幅も考えて検討します。
それが決まったら、必要な板のサイズ(幅は18.4㎝)と支える金具の数と大きさを決めます。

“純”が乗っているときに重さで壊れて落ちると危険なので支える金具はちょっと多めにしました。
(一度だけ、慌てて落ちたことがありましたが、ケガもせず大丈夫でした。あまり心配しなくても良いかも?)
手作り DIY(自作)のキャットウォークとは
キャットウォークには手作りのものでなく、市販されているものもたくさんあります。
市販されているものは支える支柱が見えないように設置できるものやキャットタワーと一体となっているものなどおしゃれできれいなものが多いのですが、やはり既製品なので長さや高さなどは調整できる幅が限られているので、本当に自分の部屋にあったキャットウォークを設置するなら手作りでDIY(自作)するしかありません。
手作りのDIY(自作)キャットウォークを取り付ける
市販のキャットウォークは強度が計算されて作られていますが、手作りのDIY(自作)の場合取り付けの強度を考えないと落下の不安があります。
特にねこはその身体能力からジャンプして飛び乗ることも多いので、自分の体重の何倍もの荷重に耐えられるようにして取り付けましょう。
棚やカラーボックスなどを利用してキャットウォークに登れるようにすることも有効です。

用意した材料はどんなもの?!
キャットウォークの板は、SPF材(ホワイトウッド)にしました。
ホームセンターで、杉、松、桐、パイン材いろいろな材木を見ましたが、厚さ・幅・長さ・値段を考えてSPF材(ホワイトウッド)にしました。

部屋の柱の色合いによっては「サーモウッド」も良いと思います。

棚支えの金具は、両端を支えられる大きなものが1階で6個、2階で9個、中間の補強用に小型のものを1階で3個、2階のステップ棚用に4個使いました。
ドア枠などに固定する場合、長さとともに幅にも注意します。

ちゃんと板や棚を支えられるようにL字の斜めにも補強がされているものが良いと思います。


また1階には、壁のちょうどいい場所に木の下地がなかったので、メッシュパネルとポールを利用してステップを設置しました。

色合いと形は感性で選びましたが、一番大事なのは強度です。
費用(コスト)はどれくらいかかったの?
1階
SPF材(ホワイトウッド)と端材(凸凹の段差調整のため)、棚受け金具、メッシュパネルなどで2万3千円。
後から作った渡りはしごが約4千円。
2階
SPF材(ホワイトウッド)と棚受け金具で約1万3千円。
市販のものを使って作るよりは、かなり安くできると思います。
また壁に下地がなくて、ポールとメッシュパネルを使いステップ棚を取り付けましたが、石膏ボード用の「石膏ボードアンカー」を使えばもっと安い費用で済みます。
使用した道具はどんなもの?
まず、ドアの枠材などがない壁に金具を取り付ける場合のネジがちゃんと効く下地(柱・板)が壁の後ろにあるかどうかを調べるための道具。

左は先の穴から針が出て、石膏ボードは突き抜けるが木材は抜けないので、下地の有無がわかるものです。
右は壁の表面を動かすと光と音で下地がある場所を教えてくれるものです。
調べた後、ネジが効く下地がある場所にガムテープを貼ってステップ棚などを取り付けました。


SPF材(ホワイトウッド)の切断はノコギリを使って自分で切ってもいいのですが、事前に設計図で長さや形を決めてあったので、ほとんどホームセンターでカットしてもらいました。(1カット30円)
棚受け金具を取り付けるドライバーは、インパクトドライバーがあると楽です。

透明なキャットウォークも作りたい!
今回は設置しなかったのですが、透明なキャットウォークをいつか作りたいと思っています。
“純”の肉球やもこもこのおなかを下から見てみたい!
香箱座りの時の折りたたまれた手はどうなってるのか見たい!
など、猫を飼っていればみんな思いますよね。
時間が出来たら、割れそうで重そうなガラスよりも軽くて強度のあるアクリル板を使ってDIY(自作)したいと思います!!
壁に穴を開けずにキャットウォークを設置する方法とは?!
ホームセンターで見ていたら、ツーバイフォー材を利用して、壁に穴を開けずにステップ棚やキャットウォークを設置できる道具がいろいろありました。

ほかにも、うまく使えば壁や柱に直接ネジ止めしなくてもキャットウォークを設置できそうなものもありました。

うちは自宅なのでキャットウォークは、柱やドアの枠材に直接ネジ止めしました。
ただ、ステップ棚は下地がないところに設置する必要があったので、2本のポールを天井まで伸ばして突っ張って、その間にメッシュパネルを取り付け、メッシュパネルにステップ棚を固定キャットウォークに登れるようにしました。
賃貸などで壁に穴を開けられない場合でも、キャットウォークやステップ棚を設置する方法がいろいろあることもわかりました。