レタスの品種・土作り・植えつけ・芽かき・土寄せ・肥料・収穫・貯蔵害虫・病気対策を実写真でわかりやすく解説!
基本情報
冷涼な気候を好み、露地栽培で作りやすい季節は春と秋。
生育期間の温度が高いと花芽ができ、トウ立ちする。
酸性が強い土を嫌うので、必ず苦土石灰を散布して土壌酸度を中和しておく。
レタスの根は細かく、浅いので、乾燥や過湿に注意。
種の発芽には光があった方がよく、高温では休眠する。
科目 | 好pH | 連作障害 | 発芽適温 | 生育適温 | 発芽日数 | 発芽光性 | 日照 |
キク科 | 6.0〜6.5 | 2〜3年 | 20℃ | 15~20℃ | 2~4日 | 好光性 | 半陰性 |
コンパニオンプランツ
アブラナ科のコマツナやカブ・キャベツなどは、生育が良くなり害虫を退避させる効果がある。
マメ科のエダマメやインゲンマメ、セリ科のニンジンなどは生育が良くなる効果があります。
相性が良くないニラ、ネギ、タマネギ、ハーブ類との混植は、生育が悪くなる。
栽培時期
地域や品種により異なるので参考まで。(さいたま市想定)
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||
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上・中・下旬 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 | 上 | 中 | 下 |
種まき~収穫 | 種まき①~ | 収穫①~ | ~種まき① | ~種まき① | ~収穫① | 種まき②~ | 収穫②~ | ~種まき② | ~収穫② |
品種は何がいい?
玉レタス
別名「クリスプヘッドレタス」
一般的にレタスというと、玉レタスのこと。
サニーレタス
リーフレタスの一種で、葉先が赤紫色で、やわらかい葉質が特徴。
苦味がほとんどないので、生のままでも食べやすく、加熱する場合は、さっと火を通すのがポイント。
ロメインレタス
半結球タイプのレタス。
エーゲ海のコス島が原産なので、別名「コスレタス」と呼ばれる。
日本の呼び方から「立ちチシャ」でも流通。
グリーンリーフ(グリーンカール)
リーフレタスの一種で、別名「グリーンカール」。
葉が緑色でカールしているので、サラダに加えると華やか。
生のままだと、少し苦味があるのが特徴。
フリルレタス
リーフレタスの一種で、たくさん切り込みが入ったような葉が特徴的。
葉が波打っていて、ドレスやスカートのフリルに似ていることから、フリルレタスと呼ばれる。
みずみずしくて苦味がマイルドなので、サラダやサンドイッチなどにおすすめ。
おもに長野県で生産されていて、初夏から秋頃が旬。
ブーケレタス
ブーケのような形。
葉は明るい緑色で、少し細長く葉先には丸みのある切り込みが入っている。
苦味やくせが少ない味わいなので、生のままがおすすめ。
サラダ菜
結球レタスの一種。
一般的な玉レタスよりもサラダ菜の方が緑色が濃く、食感がやわらかい。
サンチュ
リーフレタスの一種。
葉のフチが波うっているようにちぢれていて、ヒラヒラとしている。
焼肉などを巻いて食べることが多い。
エンダイブ
苦味があるのが特徴で、別名「ニガチシャ」とも呼ばれる。
原産地は地中海沿岸で、4月〜11月頃が旬。
レタスに似た形や食感ですが、正確にはレタスの仲間ではなくチコリの仲間。
ステム(茎)レタス
おもに茎を食べるレタス。
茎の部分の皮をむいてから細切りにし、生食や炒め物、和え物などにして食べる。
茎レタスの茎を縦に細く裂き、乾燥させたものが「山くらげ」。
今回はこのサニーレタス
サニーレタスの種では一番安かったカインズで買った種 ¥198-
- 数量:3ml(目安1200粒)
- 生産地:イタリア
- 発芽率:85%以上
- 有効期限:2024年2月
- 品種名:スーパーレッド
- 処理:無農薬
- 販売:トーホク
- 発芽適温:20℃
- 生育適温:15~20℃
- まく時期:1月上旬~5月下旬、8月中旬~10月中旬
収穫時期:3月下旬~8月上旬、10月上旬~12月下旬

種まき
ポットに種を3~5粒まき、好光性なので薄く覆土する。
播種後たっぷりかん水し、新聞紙、不織布をかけてトンネル。
5~18℃で発芽させるように管理します。
日中の温度の上がり過ぎに注意します。
発芽まではかん水しないが乾燥は厳禁です。
発芽したら新聞紙を除き、かん水は適宜行う。
本葉1枚で2本立ち、本葉2枚の頃に1本立ちにする。
畑の準備
定植の2週間以上前に苦土石灰(3握り150g)を全面散布して耕し、1週間前に堆肥(約2kg)と元肥に化成肥料(3握り150g)を全面にまいて再度耕す。
畝を作り、ポリマルチをする。
ポリマルチは夏はシルバーか白黒ダブル、春秋は黒がよい。
定植
定植適期苗は本葉4~5枚。
畝幅90cm2条植え、株間30cm。
苗鉢に水をたっぷり含ませ浅植する。
風害を防ぐため、株がしっかりするまで寒冷紗などをかける。
収穫
リーフレタスは内側の葉がやや内側に巻き始めた頃が収穫適期。
結球レタスは球の上を軽く押してみて固さを感じるようになったら収穫。
結球開始から25~35日で収穫をむかえるが、採り遅れると味が悪くなるので注意。
収穫は朝のうちに行う。
害虫
虫害ではアブラムシ、ヨトウムシに注意し、早期防除。
また、ナメクジやカタツムリも葉を食害するので見つけ次第退治。
病気
病害ではべと病や軟腐病に注意が必要で、殺菌剤を早期に散布。