マリーゴールドの栽培方法、害虫・病気対策!実写真でわかりやすく!

マリーゴールドの品種・土作り・植え付け・芽かき・土寄せ・肥料・収穫・貯蔵害虫・病気対策を実写真でわかりやすく解説!

基本情報

マリーゴールドはメキシコ原産で、スペイン人がアフリカを経由してヨーロッパで広まった。
メキシカン・アフリカン・フレンチなどの品種があるのはそのためです。

マリーゴールドには独特の香りがあり、土質は選ばない。
丈夫で初心者でも比較的簡単に育てられる。

センチュウなどの虫除け効果を持つことから、コンパニオンプランツとして注目されている。

種まき、植え付けに適した時期は4月〜5月ごろ、発芽適温は15~20℃。

花が咲く期間が長く次々に開花し、咲き終わった花は枯れたまま残って腐ったりかびが生えたりするので、花がらはすみやかに取り除く。

花ことば:事実、草丈:25~30㎝

栽培時期

地域や品種により異なるので参考まで。(さいたま市想定)

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
上・中・下旬
まきどき・花どき 種まき~                  ~種まき      花どき~                  ~花どき

コンパニオンプランツ

マリーゴールドが属するキク科の植物は、その多くが防虫効果を持っている。

中でもマリーゴールドは、強いアレロパシー効果(他感作用)を有する。

アレロパシー効果とは植物が自ら分泌する化学物質を利用して、他の植物の生育を抑制したり、他の動物や虫、微生物を引き寄せたり遠ざけたりする効果の総称。

農薬のような働きをするので、生物農薬として活用したい。

センチュウを駆除し、土の中もきれいにする

マリーゴールドの根から分泌される「α-ターチエニール」という成分は、センチュウにとって毒性を持っている。
ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウに効果がある。

また、花が咲いている時期にマリーゴールドの花、茎、根を緑肥として土にすきこむと、さらにセンチュウ防除の効果が高まる。

害虫を遠ざける

マリーゴールドの花が持つ独特の香りに含まれるリモネンという成分がコナジラミを遠ざける。
また、一部のアブラムシや蚊などもマリーゴールドの香りを嫌う。

コナジラミの被害にあいやすいアブラナ科、ナス科、ウリ科の野菜を栽培する際に利用を検討。

大根、カブ、じゃがいも

根菜類につきやすいセンチュウを駆除してくれる

キャベツ 、ブロッコリー

青虫などがマリーゴールドの香りを嫌う/アブラナ科の野菜に多いコナジラミの発生を抑える

きゅうり

ウリ科の野菜に多いコナジラミの発生を抑える

トマト

アブラムシがマリーゴールドの香りを嫌う/ナス科の野菜に多いコナジラミの発生を抑える

ナス 、ピーマン

ナス科の野菜に多いコナジラミの発生を抑える

オクラ

オクラにつきやすいセンチュウを駆除してくれる

品種は何がいい?

アフリカン?フレンチ?メキシカン?

アフリカン

和名:センジュギク(千寿菊)、サンショウギク(山椒菊)
品種名:アフリカントール

クリーム色や黄色、オレンジ色の花が中心。
日本に最初にやってきたマリーゴールドがアフリカン種。

草丈は30~100センチほどで、2メートルを超える大きさになる品種もある。

開花の時期は5~11月頃で、大きな花を咲かせ、暑さには比較的強いものが多い。

センチュウにはフレンチ種以上に効果があり、コンパニオンプランツとしておススメ。

フレンチ

和名:コウオウソウ(紅黄草)、クジャクソウ(孔雀草)、マンジュギク(万寿菊)
品種名:グランドコントロール

花の色は黄色や赤、オレンジ色が中心。
フランス王室の庭で育てられていたものがヨーロッパ各地に広がったため「フレンチ種」と呼ばれる。

花期は5~7月、9~11月頃。
草丈は20~30センチと比較的小さめ、花の大きさも5センチ程度と小ぶり。

ヨーロッパの冷涼な気候に適応しており、夏の猛暑にはそれほど強くない。

メキシカン

和名:ホソバコウオウソウ、ヒメコウオウソウ

花の色は黄色またはオレンジ色。
草丈は40センチ程度で、花の大きさは小さめ。

ハート型の花びらなど愛らしい花だが、アフリカン種に比べ暑さには強くない。

ウチでの今年はこれ

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  • 数量:1.5ml
  • 生産地:台湾・中国
  • 発芽率:50%以上
  • 有効期限:2023年12月
  • 品種名:イエローボーイ・フレンチボーイオレンジ
  • 処理:無農薬
  • 販売:大創産業
  • 発芽適温:20~25℃
  • 発芽目安:5~7日
  • まく時期:3月下旬~6月下旬
    花の時期:7月下旬~10月下旬

 

種まき

日当たりよく水はけのよい用土で、浅箱、平鉢、3号ポットなどに3~5粒ずつ種まき。

種は白と黒の2色。

種は、黒い方を下にして(挿して)まく。

発芽するまで毎日水やりする。

5~6日で発芽するので、すぐ日に当てる。

 

育苗

双葉の後、本葉が出たら培養土を入れたセルトレイなどに3~4センチの間隔で植え替える。
植え替え時に茎を持たないよう、葉っぱを持って植え替える。

本葉3~4枚出たら、10.5センチ黒いポットに植え替える。
本葉が6~7枚出てしっかりとした苗に育ったら、いよいよ地植えもしくは鉢へ植えます。

過湿を嫌うため、水は表土が乾いてきてから与える。

生育初期にチッ素肥料が足りないと小苗のうちに花がつき、生長が止まってしまうので、週に一度液肥を与えて育苗。

 

畑の準備

植えつけの2週間くらい前に堆肥、油かす、化成肥料などを施し、よく耕しておく。

定植・管理

本葉5~6枚のころ、生育の良い苗を根元の土をつけたまま約30㎝の間隔で定植し、たっぷり水を与える。

追肥はうすい液肥をときどき与える。

開花

7~10月頃、美しい花を咲かせる。

増やし方

株分け、挿し木、葉挿しなどで。

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