メロンの栽培方法、害虫・病気対策!実写真でわかりやすく!

メロンの品種・種まき・土作り・植えつけ・土寄せ・肥料・収穫・病気・害虫対策を実写真でわかりやすく解説!

基本情報

中央アジアから西南アジアが原産。(最近の遺伝子研究でインドが原産地とわかった?)
語源は「リンゴのようなウリ」という意味のギリシャ語。
ネットメロンは、16世紀のイギリスで温室栽培で発達した。
わが国へは明治時代中期に導入され、後期から本格的に栽培が始まった。
成分はカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、ナトリウム、鉄などのミネラル分、ビタミンC、カロテンなどが豊富。
メロンは甘さが強く、嗜好品として常に親しまれ、果菜の王様といわれる。

科目 好pH 連作障害 発芽適温 生育適温 発芽日数 発芽光性 日照
ウリ科 6.0〜6.5 3〜4年 15~40℃ 20~30℃ 4~7日 嫌光性 陽性

コンパニオンプランツ

一緒に栽培することで互いに良い影響を与え合う植物の組み合わせをコンパニオンプランツという。

長ネギ

ウリ科なのでキュウリなどと同様に「つる割れ病」にかかりやすい。
病気に強い接ぎ木苗もあるが、種から育てた自根苗でも長ネギと一緒に栽培すると、根っこに共生する「バークホーデリア・グラジオリー」という細菌が抗生物質を出して、つる割病などの病原菌を減らして病気を予防できる。
メロンと長ネギは好む養分の種類が異なり、競合が起こることはない。
メロン1苗に対して、長ネギ2本をメロンの根鉢に接触するように、左右から植えつける。

相性が悪い野菜

ウリ科の野菜、ニンジン、オクラ

根こぶ線虫が増える。

栽培時期

地域や品種により異なるので参考まで。(さいたま市想定)

4月 5月 6月 8月
種まき・定植・収穫 種まき~     ~種まき  定植~      ~定植   収穫~    ~収穫

品種

温室メロン

アールスフェボリットを基本とする高級ネットメロン

ハウスメロン

ネット系(果肉色:緑、赤)とノーネット系(果皮色:白、黄、濃緑など/果肉色:白、緑、赤)

マクワ型メロン

栽培しやすく、家庭菜園向きで、その代表はメロンの大衆化に貢献したプリンスメロン。

マクワウリ

古来からの栽培種。

2023、2024,2025年のウチはこのメロン!

メロンの中では安かったので、島忠で買った種「甘いメロン」¥305-

特性
① 草勢が強く低温下でもつる伸びが良い。濃緑大葉でやや大きい草姿です。
② 花の着生が非常に良く、低温募日照下でも着果が安定しています。
③果実肥大が優れ収量性があり、果重1.4~1.6kgのボリューム感ある腰高球形によく揃います。
④ ネットの発生が容易で盛り上がりの良い密なネットに仕上ります。果皮は灰緑色です。
⑤果肉が厚く、緻密で多汁な肉質で繊維がなく美味です。糖度は16度内外に安定しています。
収穫後5~7日の追熟で最高の食味になります!
⑥発酵性や肉だれがなく、日持ちが抜群に良い品種です。

  • 数量:0.4ml
  • 生産地:中国
  • 発芽率:85%以上
  • 有効期限:2023年10月
  • 品種名:市場小路(いちばこうじ)
  • 処理:塩基性塩化銅・食酢浸漬各1回処理
  • 販売:アタリヤ農園
  • 発芽適温:15~40℃
  • 発芽目安:4~7日
  • 収穫日数:約110~120日
  • まく時期:4月上旬~5月上旬
    収穫時期:8月上旬~8月下旬

栽培のポイント
①外観をより良く仕上げるためには、適正着果数を必ず守ってください。
這作2本仕立で株当たり4果まで、立作では1果とします。
②整枝と摘果を確実に行ってください。這作で11~15節、立作で10~13節に着果させます。
着果節位までのわき芽は早めに摘み、摘果は果実が鶏卵大になるまでにすませます。
③登熟日数は早出しで58~63日、遅出しで53~58日が標準ですが、日数だけに頼らず収穫期は試し切り等により総合的に判断して下さい。
④窒素の標準施用量は10a当り10~15kg です。
有機質主体の緩効性肥料を用います。ボカシ肥も有効です。
地力のある圃場では全量元肥でかまいません。

種まき

ポリポット(9~12cm)に直径3cm、深さ1cmほどの穴を作り、3~4粒をお互いに離してまき、土をかけて平らにし、軽く押さえてからかん水。
25~30°Ⅽで、3~4日で発芽。
よい苗を育てるため、発芽後は昼温が30℃を超えない、夜温が15~20℃ほどになるよう調節する。

間引き

その後、本葉1~2枚の時に2本に間引き、2~3枚で1本立ち。
左端がメロンの3ポット。

定植適期苗は本葉4~5枚(種まき後35日程度)

畑の準備

定植2週間以上前までに苦土石灰2握り(約100g/1㎡)を全面散布して深く耕す。
1週間前に、1穴(40cm四方、深さ30cm)当たり、堆肥は約2kg、元肥は化成肥料(8:8:8)を1握り(約50g)を施し、「鞍つき畝」を(60cm四方、高さ10cmほど)をつくる。
元肥が多いと過繁茂になり、病害虫の発生も多く、果実の品質が悪くなるので注意。

メロンの根は浅根性で酸素要求量が大きく、排水、通気のよい土壌が必要。
土壌水分は、生育の各段階で必要量が異なるので、天候による水分の変動を少なくするようにトンネルやマルチなどの利用を行うとよい。敷きわらでもOK?
2本以上植えるときは、株間80~100cm間隔。

定植

定植時期の目安は最低気温14℃、最低地温16~18℃以上になったころ。
定植は活着を促すため晴天の午前中に行う。
植穴を深く掘り、ぼかし肥、牡蠣殻石灰を入れて土を少し戻して、根に直接当たらない様にしてから植えつける。
ネギと根を合わせて、根鉢をくずさないように浅植えにしてから水やり。

メロンの根は地表の近くに張り、乾燥や高温に弱いので、植え付けた後ウネの上に敷きわらを行う。(ポリマルチなしの場合?)敷きわらは保湿のほかに、泥はねを防ぐ効果もある。

整枝・摘芯、着果

摘心、摘葉、整枝作業は必ず晴天日に行い、夕方には傷口が乾くようにする。
子づる2本仕立ての4果どりが一般的。
親づるは本葉4~5枚で摘芯し、第一子づるは摘除し、生育よい子づるを2本伸ばす。
8~11節から出た孫づるを結果枝として、それまでの孫づるは摘除する。
結果枝の上の節に出た孫づるは葉を1枚残して摘芯する。
雌花は孫づるの第1節に、雄花は子づるに咲きミツバチによる自然交配が多いが、確実に着果させるためには人工授粉する。
受粉後7~10日の鶏卵大の果実がついている結果枝を2本残し、ほかは摘果し同時に花弁も除去する。
子づるの先端は25節前後で摘芯し、その時に着果節以降の孫づるも先端の3本を遊びづるとして残しそれ以外は除去
遊びづるは3本が基本だが、つるもちが心配されるような場合は、多めに確保。
遊びづるを残すことで生長点が確保され、根の活性を保つとともに、その生長点の状態で草勢を判断することができる。
自然着果した果実はそのつど摘果

 

 

追肥

以下のどれか・・・???
1.メロンの生育のために、3週間に1回を目安にぼかし肥(鶏ふんなど)を施して土に混ぜ込む。
2.つるの伸び張りに合わせて根っこも地表近くをはってゆくので、根を傷めないように、株元から離してツルの先端付近に施す。
3.果実が卵大の時にポリマルチの周りにばらまく。

病害

つる割病、つる枯病、べと病など。
つる割病が出たら抜き取り処分。
4~5年はメロンを栽培しないか、つる割病抵抗性品種を使う。

害虫

ハダニ類、アブラムシなどの被害がある。
定植前に、定植穴への殺虫剤の粒剤施用もあり。

玉直し

交配後15日目ごろ、果実がひび割れする前にメロンマットを敷く。
これによりネットの均一な発生が促進する。

収穫

収穫期は品種や作型によっても異なる。(開花後50~60日程度)
交配日(開花日)のラベルを付けておき、日数がきたら試しどりをして収穫適期を判断。
判断する上でのポイントは、着果枝の葉枯れ(葉の周辺がマグネシウム欠乏症を起こして枯れ始める)や果梗部(ヘタ部)へのネット上がり、花痕部(花落部:お尻、花が咲いていたところ)のひび割れネット模様の間に線が出るなど。
ネットメロンは5~10日の追熟期間が必要で、この間に肉質の軟化と芳香の高まりが頂点を迎え、食べごろとなる。

マクワ型メロンは、開花後40日前後、芳香が出始めた頃が収穫適期。
熟期になると果茎のつけ根にわずかな離層ができ始め、へたがとれやすくなる。

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