外の立水栓は、手を洗うときに水がはねて足元がびしょびしょになってしまい、いつも不快な思いをしていたのでコロナ感染症でテレワークが常態化しているのを機に、水受けを考えてみた。
アマゾンや楽天でオシャレだったり機能的だったりする水受けがたくさんあることが分かったが、うちの外水栓に合う水受けは見つからない。
手軽にプラスティック樹脂製の水受けをブロックの上に置いたらよいのでは?とも思ったがプラスティック樹脂製の水受けは立水栓が真ん中にくるように作られているものがほとんどで、うちのように右がブロックでそのすぐ横に立水栓がある場合設置できない。
よくよく考えて、モルタルで「うち用」の水受けをDIYすることにした。
イメージと製作の準備

レンガを積んだ上に水受けを作ろうと考え、とりあえずレンガを積んでイメージを膨らませる。
この時、水受けの高さも検討する。

排水は、すぐ前に雨水管があるので、そこにつなげることや雨どいへつなげることも検討したが、ホースリールを水受けの下に収納したかったので、とりあえず奥の左下に穴を作り、そこからホースを出して、はねないように排水することにした。
水受けの外側枠の製作

コンパネと固定用の金具、排水口をホームセンターで購入して、設計図に合わせて切断と接合により水受けの外側枠を製作。
抑えとしている外枠は捨てる予定だったベンチのツーバイフォー材を利用。


水受けの手前左側は尖っていると危ないので、三角形の棒(「面木」という)で面取りをする。
また、欠けないようにするためにも有効。

コンパネを切断するには丸ノコがあったほうが良い。
最初、電動ノコギリで切断しようとしましたが、刃が入りにくいし直線に切るのが難しかったので丸のこを買った。
すると、こんなにも簡単になるとは・・・
道具は大事。

排水口の丸は、この糸ノコで開けた。

コンパネの金具止めや、外枠の固定には電動ドライバーは必須。
糸ノコで排水口を作ったのも、電動ドライバーに木工用ドリルをつけて穴を開け、その穴から大きな円を開けた。
水受けの内側枠の製作

図面通りにコンパネを切断し、内側から角材と金具で補強する。
水受けのモルタル厚みは約3㎝で設定した。

水受けの外側と内側を合わせるとこんな感じ。
中間と底面には、強度を増すために針金のメッシュを入れる。

折り曲げたところは針金で結んで形が歪まないようにした。

針金メッシュを切断するのには金切りばさみ(スニップス)を使った。
水受け外側枠、内側枠へのモルタル流し

外側の枠内底面にモルタルを1㎝程流し、その上に針金のメッシュを置き、その上に再度モルタルを流す。
高さは、排水口のふたのあたりを基準にして、その周りを少しずつ高くしていき、水を流した時に傾斜で排水口に向かうようにする。
これがなかなか難しい。
ある程度乾いてから、水を流して上手く排水口に向かうように再度モルタルを塗ることもできるのであまり神経質にならなくて大丈夫。
(実際、何度も上塗りした(>_<))
また、排水口はマスキングしてモルタルがついても大丈夫なようにしておく。



モルタルは軟らかめに作ったほうが底面を平らにしやすいです。

1日おいて底面が乾いたら、内側枠をその上に置いて、まわりにモルタルを流し込みます。
針金のメッシュは外側枠と内側枠のできるだけ中央になるようにしました。
また、
外側枠と内側枠の間のモルタルを流し込むときは、中に空気が入らないように棒でつつきながら流し込むようにします。

一日置いて、乾かしたときの写真です。
水受けの型枠はずし

空気も入っていないし、思ったより良い出来だ。(自画自賛)

いい感じで面取りもできている。

裏側はこんな感じ。

排水口はこんな感じでちゃんとネジ部分が生きている。
水受けを載せるレンガを積む

左側と右側と奥の三か所にレンガを積んでいく。
レンガは1個@100円程度のベルギーレンガを使った。
右奥の穴のために、レンガを割るのも「たがね」で簡単に割ることができる。

念には念を入れて鉄の板を横に置く予定。

水受けを置くとこんな感じ。
いい感じだ。
水受けの底面の傾斜を調整する

水を流してみるとうまく排水口に流れなかったので、傾斜を意識してモルタルを上塗りした。
この時のモルタルは、結構やわらかく練ったほうが作業はしやすい。

同時に、内側枠を外すときに欠けてしまった部分も修復した。

ちょうどインスタントセメントが終わってしまったので、この時使ったのはダイソーで買った「防水セメント」。
排水面なのでちょうどよかった。

実際において水の流れを確認。

これで水受けの底面の修正を完了。
難しい。
傾斜をつけるのときれいに均すのが、とても難しい。
左官さんとかプロってやっぱりすごい・・・

これらのコテを使い分けてモルタルを塗った。
水受けをやすりでなめらかにする

このようなやすりを電動ドライバーにつけて使って、水受けをできるだけ滑らかにした。
コンクリートでも、結構大きく削れるので注意しながら・・・

手の感覚が必要なところは、ツーバイフォー材に紙やすりを巻いて手作業でなめらかにした。
水受けを塗装する


やすりでなめらかになった水受けに色を塗る。


色はアイボリーにした。
上の写真の右のスプレーは、あとで出てくる猫ちゃんに使う。


トレイや刷毛も新しく準備。
遊びに猫ちゃんを側面に・・・

透明なファイルに猫を描き、切り抜いて水受けの側面に剥がせる糊で貼ってから、まわりをマスキングして黒のスプレーを噴射!

剝がせる糊はダイソーで2本100円。

もう一面も同様に猫ちゃんを描いた。
水受けの完成!
モルタルをレンガの上に塗って、その上に塗装が終わった水受けを設置。
排水ホースを接続し、先は左奥から出して完成。


ちゃんとホースリールも収まり、自分だけの水受けが完成し、猫ちゃんも可愛いので満足!