平成27年10月からマイナンバーと基本4情報(氏名、住所、性別、生年月日)が記載された「通知カード」が郵送されました。
そして、平成28年1月以降、個人情報と基本4情報がICチップに記録された顔写真付きの「マイナンバーカード」の交付が始まっていました。
私は、マイナンバーカードを作るメリットと個人情報漏洩のリスクを天秤にかけてメリットの方が少ないと判断し、ずっとほっておきました。
マイナンバーカードを作るメリット
- カードのおもて面は、公的な身分証明書として使える。
- コンビニなどで、住民票の写しや印鑑登録証明書を取得できる。
※自治体によってサービスの内容が異なる場合がある。 - マイナポイントをもらえる。(2020年9月実施)
- 健康保険証として使える。(2021年3月予定)
- 「マイナポータル」にログインすることで、行政機関が保有する自分の個人情報の確認(自己情報表示)、行政サービスのお知らせをオンラインで受け取る(お知らせ)などのサービスを利用できる。
- ICチップに搭載された電子証明書を利用することにより、e-Taxなどのオンラインでの行政手続や、電子証明書を用いた公的個人認証サービスを活用する民間サービスを利用することができる。
- 住宅ローンや口座開設にも使える。
- e-taxも、もっと便利になる。
- 社員証としての利用も増えている
- スマホでマイナポータルでの電子申請ができる。
見た通り、全く作る必要性を感じなかったのですが、今回作成したのは「3.マイナポイントをもらえる」が開始されたからです!
5,000円とリスクの天秤は正直悩みましたが、思い切って作ってしまいました。
マイナンバーカードのセキュリティ対策
一応、公式には以下のようにセキュリティは確保していると発表しています。
- ICチップには、税や年金などのプライバシー性の高い個人情報は記録されません。
- ICチップの情報を確認するには、設定した暗証番号が必要です。
また、暗証番号を一定回数間違えると使えなくなります。 - マイナンバーカードを紛失した場合は、24時間365日、コールセンターで対応します。
- ICカードのセキュリティの国際標準である「ISO/IEC15408認証」を取得しています。
- 不正に情報を盗取しようとする各種手法に対し、自動的に記録情報を消去する機能など、対抗措置を施しています。
しかしながら、今までの政府のセキュリティ対応を見ていると全く安心できません。
人的なミスからの漏洩がどれだけあったか。
その上、責任もほばとっていない。訓告、戒告など全く意味がない。
昇進はするし、金銭的にも大した減給などはない。
個人情報自体も、今後利便性の向上には、納税情報や年金情報、医療履歴や家族構成や職歴や色々なものをICチップに追加されていくでしょう。
行政文書を残さないだけでなく、自分に都合の悪い記述は改ざんしてしまうような政府にそんな重要な情報を預けられないし、怖いですね。
とず~と思っていた私も、思わずマイナポイントの5,000円につられてマイナンバーカードを作ってしまいました(-_-メ)
(まあ、いつかは作ることになると思っていたからですが・・・)
マイナンバーカードの交付申請方法
ここからは、まだマイナンバーカードを作ってない人のために申請方法をご紹介しておきます。
マイナンバーカードの交付申請のための事前準備
住民票の住所に個人番号通知書と個人番号カード交付申請書が、簡易書留で届いていると思います。(平成27年10月中旬から発送)
これが必要になるので、見当たらない人は探してください。
マイナンバーを証明するための「通知カード」の新規発行等の手続は、令和2年5月25日に廃止されていますが、以下のようにマイナンバーカードの申請は可能です。
(改姓や転居等で通知カードの記載事項に変更がある場合でも可能です。)
(1) QRコード付きの交付申請書をお住まいの市区町村で入手し、オンライン交付申請をすることができます。
(2) 専用サイトから手書き用の交付申請書をダウンロードした上で、
郵送による交付申請をすることも可能です
マイナンバーカードの申請方法と申請の流れ
マイナンバーカードの申請には以下の4つの方法があります。
- スマートフォンによる申請
- パソコンによる申請
- まちなかの証明写真機からの申請
- 郵便による申請
すべての申請方法は以下のサイトにあります。
私は、1.の「スマートフォンによる申請」を行ったので、その流れを紹介します。
マイナンバーカードのスマートフォンによる申請
交付申請書に記載されているQRコードを読み込み、申請専用URLにアクセス
STEP1 利用規約の確認
「個人番号カードオンライン申請」利用規約をお読みいただき、同意欄にチェック。
STEP2 メールアドレス登録
申請書IDおよび、手続きの際に必要なので、メールアドレスを登録。
STEP3 メールアドレス登録完了
登録したメールアドレス宛に、メールアドレス登録が完了したことを連絡するメールが届く。
このメールに申請情報登録のURLが記載されている。
STEP4 顔写真登録
- 「メールアドレス登録完了」で届いたメールに記載されたURLにアクセス。
- メールアドレスを登録した端末と異なる端末で申請専用URLにアクセスした場合、端末認証のために登録したメールアドレス宛に認証番号が届く。
- 届いた認証番号を端末認証画面に入力。
- 顔写真登録画面にて顔写真をアップロード。
マイナンバーカードの写真が気に入らないから変更、はアリ?!
マイナンバーカードを作成後、顔写真が気に入らなかった場合は、変更できるのでしょうか?
もし写真の変更を希望する場合には、作成したマイナンバーカードを一旦廃止または返納し、再交付申請を行う必要があります。
廃止・返納から再交付までの間はマイナンバーカードを利用できません。
また、再交付手続きには手数料が必要です。
再交付手数料は800円で、電子証明書が必要な場合は追加で200円(合計で1,000円)かかります。
1,000円払えば実質的に写真変更を行えますが、再交付には条件があります。
- マイナンバーカードを紛失、焼失、または著しく損傷した場合
- マイナンバーカードの機能が損なわれた場合
なので、顔写真が気に入らないから、という理由で再発行はできないので、「紛失した」ということで再発行するしかないようです。
更新手続きの際に写真を変更する!
マイナンバーカードには有効期限があるので、その更新時には新たな写真に変更できます。
マイナンバーカードの 有効期限 | 電子証明書の 有効期限 | |
---|---|---|
発行日時点の年齢が 20歳以上の人 | 発行日から10回目 の誕生日 | 発行日から5回目 の誕生日 |
発行日時点の年齢が 19歳以下の人 | 発行日から5回目 の誕生日 | 発行日から5回目 の誕生日 |
今の写真が気に入らなくても、とりあえず我慢して次の更新まで待つと新しい写真にできます。
マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が空欄なのはなぜ?
ちなみに私のマイナンバーカードを見ると、
「マイナンバーカードの有効期限」欄には、「〇〇年〇〇月〇〇日まで有効」と記載がありますが、「電子証明書の有効期限」欄は空欄です。
これでは、いつまでが有効なのか、考えなくてはいけません。
(まあ、発行時に区役所の人がいうには、数か月前に連絡が来るということですが・・・さいたま市の場合?)
空欄にしてある理由は、「電子証明書の有効期限」欄は、任意で記入する箇所のため、電子証明書が搭載されていても空白となっていることがあるということらしい。
マイナンバーカードの写真の解像度は?
マイナンバーカードの写真の条件は以下の通りです。
・6ヶ月以内に撮影した写真(正面、無帽、無背景)
・明るく鮮明な写真
・ファイル形式:jpeg
・ファイルサイズ:20KB~7MB
・ピクセルサイズ:幅480~6000ピクセル、高さ480~6000ピクセル
私のマイナンバーカード用の写真はスマホで自撮りして添付したのですが、背景の白い壁と「鮮明な」を意識して黒っぽい服を着て撮影しました。
また添付できる容量がよくわからなかったので、わざわざ小さくしすぎてしまう失敗もしました。(200×300pxくらいまで小さくしてしまった)
条件をよく確認してから添付しましょう。
マイナンバーカードの写真の不備が一番多い!?
マイナンバーカードの交付申請を審査するなかで、申請不備となる原因で一番多いのが顔写真の不備です。
特に、オンライン申請においては、再申請(申請不備)の8割弱が顔写真不備によるものです。
顔写真不備の例
(1)レンズに近寄りすぎて撮影(自撮りなど)している。
顔の一部分が切れるなど。
(2)室内で撮影されており、背景に障害物(家具の一部等)が映り込む。
写真撮影の際は無地の壁等を背景にしてください。
顔写真のチェックポイント
- 顔が横向きのもの。
- 無背景でないもの。
- 正常時の顔貌と著しく異なるもの。
- 背景に影のあるもの。
- ピンボケや手振れにより不鮮明なもの。
- 帽子、サングラスをかけ人物を特定できないもの。
STEP5 申請情報登録
電子証明書発行希望有無、点字有無、生年月日を入力。
STEP6 申請情報登録完了
登録したメールアドレス宛に、申請情報の登録完了メールがくる。
これで、申請完了です!
マイナンバーカード交付
次に実際のマイナンバーカードの交付ですが、交付申請から、約1か月で市区町村から、交付通知書(はがき)が届きます。
届いたら、本人が、必要な持ち物を持って、交付通知書(はがき)に記載された交付場所に期限までに取りに行く。
私は、区役所でした。
ハガキが来たら、奥さんと2人ですぐ行きました。
・交付通知書(はがき)
・「通知カード」(令和2年5月以前に交付を受けている方)
・ 本人確認書類(※下記参照)
・ 住民基本台帳カード(お持ちの方のみ)
※ 本人確認書類とは
①
・住民基本台帳カード(写真付きに限る。)
・運転免許証
・運転経歴証明書(交付年月日が平成24年4月1日以降のものに限る)
・旅券・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳
・在留カード
・特別永住者証明書
・一時庇護許可書
・仮滞在許可書のうち1点
②これらをお持ちでない方は、「氏名・生年月日」または「氏名・住所」が記載され、市区町村長が適当と認める2点
(例)健康保険証、年金手帳、社員証、学生証、学校名が記載された各種書類、医療受給者証
交付窓口で本人確認の上、暗証番号を設定して、カードが交付される。
署名用電子証明書 | 英数字6 文字以上 16 文字以下で設定できます。 英字は大文字のAからZまで、数字は0から9までが利用でき、いずれも1つ以上が必要です。 |
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利用者証明用電子証明書 住民基本台帳 券面事項入力補助用 |
数字 4桁 同じ暗証番号を設定することもできます |
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マイナンバーの暗証番号は大文字と小文字をまぜる必要あり?!
署名用電子証明書のパスワードについては、登録の際に利用できる文字が英字大文字および数字のみに制限されていることから、それらの文字を組み合わせたパスワードを登録することになります。
パスワードとして使える文字
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
0123456789
文字数は、6桁から16桁で設定してください。
・利用者証明用パスワード
・券面事項入力補助用パスワード
・個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワード
については、4桁の数字のみです。
以上で、交付完了です!